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人事の視点@人事コンサルタント

心の豊かさ

日本の場合、仕事が人生の代名詞、仕事の成功が人生の成功、出世が人生の勝ち組、という仕事人間を高く評価する風潮が、相変わらず根強いです。

そして、ひとつの会社で勤め上げることが良しとされ、転職することはネガティヴなことであり、その回数が多ければ多いほど、人として何か問題があるのでは?とさえ、とらえられる。 また、有給休暇をとったり、定時後すぐに退社して、地域活動やボランティア活動、趣味など仕事以外のことを一生懸命やっている人を、仕事に対する意欲が低い人のようにも評価されることも。

終身雇用や年功序列で、ある程度のポジションや毎年の昇給が約束されていた時代は、会社人間バンザイ!であったと思います。

そして、物やお金の豊かさが、働くことの価値でもあり、幸福の基準でもあったと思います。

でも、会社人間で、がむしゃらに働くことで、犠牲にしてきたこともあったはずです。

たとえば、家やクルマを所有するなど、物の豊かさが幸せの形だと考え、なりふり構わずに働く、ということが当たり前の考えであった高度成長期。

共働きも多く、家に帰ると独りぼっちの「鍵っ子」と呼ばれた子供が増えた時代です。

物やお金は増えるが、家族がともに過ごす時間や会話が少なくなる。

同じ屋根の下にはいるが、バラバラの家族。 家庭内暴力や、校内暴力、非行、暴走族などが問題になった時代です。

当時の親世代は「家族のために、こんなに頑張っている」が、やりがいであり、生きがいであったはずが、必ずしも子供の求める幸せとはリンクせずに、家族の崩壊が…。

残念ながら、その因果関係は明確でした。

その時の子供の世代が、いま40代後半から50代の前半ぐらいでしょう。

長く景気低迷期を歩んできた中で、また自身の経験から、物の豊かさよりも心の豊かさに幸せを求めてきた人が多い世代に様変わり。

若い頃に、やんちゃしてきたけど、いまは家族を何より大事にしている。

子供の行事に、両親がそろって出席する。

親と子が友達のように仲が良い、などとマスコミやメデイアなどでよく言われる世代です。

そして今、その子供世代が就職し、社会に進出しているのです。

こうした、ひとつの見方から考察しても、内閣府世論調査にもあるように「心の豊かさ」を大事にする傾向が強まっているのは、必然のように思われます。

http://survey.gov-online.go.jp/h28/h28-life/2-2.html

近ごろ、やっとではありますが、働く人にとって本当に必要な働き方についての議論が活発に行われるようになってきました。

これは、少子高齢化による働き手の不足が、安倍政権が重点をおいている日本経済の成長にマイナスのインパクトが大きくのしかかる、という点と、社会保険料や税収入の減少により社会生活の低下を危惧しているなど、ネガティヴな理由によるものであるとは思いますが、理由は何であれ、いまが変革の大きな一歩を踏み出す重要な時期です。

これを実現するのが、国民を代表する政治家の役割であり、政治であると思います。( 当たり前のことですが )

一時的な気運で終わることがないことを切に願います。

長文になりましが、最後までご覧いただきありがとうございました。